現在飲食店(特定防火対象物)で働く方々は、お店で消防訓練を体験したことはありますでしょうか。
私達のグループは消防法をもとに、全店舗・全従業員が定期的な訓練を行っています。
今回は、先日会社(店舗)で防災・防火訓練を実施した時のお話です。
本気の消防訓練
実際に役立つ訓練でないと意味がないので、毎回模擬消火器を消防署からお借りします。
消防法では多数の人が出入りする防火対象物(飲食店)では、防火管理者を定め、消防計画を作成し、年2回以上の消火訓練と避難訓練の実施が義務付けられています。
これは「自衛消防訓練」といって防火管理者を中心に自分たちで行うことができます。
今回の主な訓練内容は2点。
・店舗で小火、火災が発生した時の対応
・大地震が発生した時の対応
この訓練は定期的に行うことが大切です。
なぜかというと、現場での自分の役割を忘れてしまうから。
実際に店舗で火災や地震が起きた際、
「誰が」「何を」「どういう方法で」をシミュレーションして体験しないと、実際に対応することはかなり難しいことだと思います。
また、新店舗OPENや新入社員などが加わり、初めて防火訓練を体験する。という人もいるので定期的に行うことが大切です。
貸主さんの視点で考えてみた
自分達で実施する防災・防火訓練は
・未然に火災を防ぐため
・大地震や火災が実際に起こったときの対応
が本質ですが、大家さんの立場で考えてみると
飲食店を運営している人(企業)が、防災防火に関しての知識を持ち合わせていなかったり、対策や訓練を行っていないと知るとすこし不安な気持ちを抱くこともあるのではないでしょうか。
しっかり店舗内を管理運営してくれる人(企業)に借りてもらいたいというのは貸主として当然です。
私は店舗開発の仕事をしてますので、居抜き状態の店舗に見学に行くことがよくありますが、このサビついた消化器はいつからあるんだ..。と思うことや、この厨房付近で小火が起きたら危ないだろうなぁ。という物件をよく見てきました。
(業務用消化器の標準使用期限は製造より10年)
オフィス事務所などと比較して火災のリスクが高い飲食店だからこそ、防災防火訓練はこれからも会社全体で定期的に行うべき優先順位の高い仕事の一つだと思っています。
《店舗物件募集のお知らせ》
西武線を中心に23店舗の飲食店を運営している株式会社リキッドでは、店舗物件の募集をしています。物件情報をお持ちの家主様、不動産会社様、お気軽にご連絡をいただけると幸いです。