「飲食店は水回り設備でなにかと問題が起こりそうで心配。」
自社の店舗物件探しの際に、管理の担当者さんから「排管・水回り関連」のことを聞かれることがありますが、飲食店でも内装の基礎工事の段階でしっかり自社の店舗業態に合った設備投資を施すと、事前にトラブルは回避できる。
と記事でもお伝えしました。
本日は水回り関連のトラブルを少なくする上で大切な設備の一つ。
グリストラップ管理の重要性について綴ります。
ややマニアックな内容ですので、店舗物件の管理等に携わっている人に読んでいただけると幸いです。
グリストラップとは
排水中の生ゴミ、油脂などが直接下水道に流れないために、一旦ためておく役割の設備で小さいゴミや残飯を入口のバスケットで粗集し、水と油の比重差によって、浮いた油脂を表面に貯めてくれる役割を持ちます。
グリストラップは業務用厨房などに設置が義務付けられていて「油脂分離阻集器」と名称があり、皆さん略して「グリスト」って呼んでいます。
Grease(油) trap(罠)ですね。
(英語にしただけです..)
定期的に清掃しないで放置すると、悪臭や害虫の発生の原因にも。
またグリストからあふれ出た油脂やごみが、排水管で固まると、つまって排水が逆流し大変なことに。。
定期的に清掃することが必須
でなにが大切かというと、仕組みを知った上での「毎日の清掃」が大事。
そんなことは当たり前ではないか。
と思いますが、以外にも飲食店企業や飲食店で働いている経験者でも案外知らなかったり、ちゃんと理解して清掃できていなかったりします。
放置していると油やゴミが蓄積される
→排管に流れて固まる
→排管が詰まる。
こうなってしまうと大変です。
どうすればいいのか。答えは明確です。
定期的に掃除を行い、ゴミや油脂を「溜めないこと」です。
汚れが溜まっているグリストは飲食店として衛生面でも問題があることは一目瞭然です。水質を悪化させ、環境にも悪影響です。
東京都水道局のHPでも公表されています。
清掃を行わないと阻集器の能力が低下してしまいますので、日々の清掃を必ず行ってください。
出典:東京都水道局
「飲食店のみなさまへお願い」より
排水管のトラブルが起きると、プロの専門業者を用意しなければいけません。高価格の修復費がかかったり、建物全体の排管トラブルにも発展するケースもあるみたいです。
綺麗なグリストはメリットしかありません。
・キレイなので悪臭の発生も少ない。
・掃除に時間がかからない(人件費削減)
・排水トラブルリスク減(経費削減)
・建物も飲食店としての清潔を保てる。
いいことばかり。
私達は従業員が正しいグリスト清掃を行えるように徹底し、建物内の維持保全、飲食店としての設備トラブルを事前に防ぐことを大切にしています。
以上、排管設備の中でも重要な役割を担うグリストラップでした。
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